キャリアウーマンのそれぞれ -「タレントの卵・営業日誌」連載中- -21ページ目

友美の場合 第一章 ACT4

 後ろ手に縛られた友美は腰を上げて膝をつき、肩と顔で上半身を支えていた。
 男はまだ濡れきっていない友美の体の奥深くに侵入してきた。
 友美は膣がメリメリと音をたてているような錯覚をおこしたことで、男の一物はかなり大きいように思えたのだが、それは十分に濡れていないせいもあった。
「あ゛っ・・・。」
 顔をベッドに押し付けた態勢なので、友美の声はくぐもった。

「今日会ったばかりの男に入れられちゃってよぉ~・・・ 淫乱じゃねぇの?!」
 男はまだ抵抗感の残る膣へ、激しいピストン運動を繰り返した。
「う゛っ・・・ううっ・・・。」
 男の強引な腰の動きで、子宮の壁へ突き刺すような鈍い痛みを感じて友美は声をあげた。
「ほらほら・・・濡れてきてるぜ・・・。」
 前戯もない挿入だけのsexに感じるはずないと思っていた友美は、男の言葉に屈辱を感じ、顔を左に向けてずらした。
「はぅ・・・感じて・・なんか・・ない・・も・・・ん・・・。」
 布団に顔を押し付けていたので息苦しかったせいもあり、友美は顔を歪めながら微かな抵抗を示した。

 動きを止めた男は、咥え込んで離さないように締め上げてくる友美の膣から男根を抜かずに、友美の体の前から手を挿し込んだ。
「ほら、クリちゃんも濡れるほど感じてんじゃん・・・。」
 友美は茂みを掻き分けられ、小さな突起を撫で上げるように弄られた。
「ああっ・・いやぁ・・・触らないでぇぇ・・。」
 嫌がる友美の横顔を見た男は、ニヤリと笑い左手を伸ばして友美の顎を掴んだ。
 友美の顔をグイっと後ろに向けさせ冷淡な目で言い放った。
「何命令してんだよ!イヤって言いながら濡れてるくせによぉ!」

 手を離した男は手の中に収まりきらない友美の大きな乳房をニットのセーターの上から力任せに握った。
「いっ・・痛い・・・。」
 友美の顔が苦痛に歪む。
「嫌がっている割には乳首が立ってるじゃねぇか・・・くくくっ・・・。」
 男はセーターの中に手を入れ、ブラジャーの隙間から乳首を捻り上げるように摘んだ。
 痛みに耐える友美の意思に反するように、友美の膣は入れたままになっている男根を締め上げた。
「おおっ!締まるねぇ・・十分感じてんじゃないの。」
 男は激しく腰を動かすと、リズムに合わせて友美の口から喘ぎ声が漏れる。
「あっ・・あっ・・・あっ・・・。」
 濡れた膣は滑りがよくなり、男のモノを更に奥へと迎え入れる。
 乱暴に扱われるsexの経験が少ない友美には、強姦まがいのsexで感じる自分の体が信じられなかったが、体の奥から涌き出るような快感に酔い始めていた。

 急に動きを止めた男は男根を抜いた。
「膣外射精・・・?」友美は背中に熱い精液が掛けられるのだと思った。
 次の瞬間、友美の体は仰向けにされ、男が友美の両足首を握り目一杯広げた。
「おお、すげぇや。ヌルヌルだぜ・・・。」
 男は視姦し始めた。
「イヤッ!見ないでぇぇ・・・。」絶叫する友美は反射的に顔を叛けて眼を閉じた。
「口だけ拒否っても無駄さ。卑らしい液で卑らしい陰毛まで光ってるぜ。クリちゃんの艶のいいこと・・・卑らしい汁のせいかあ?入り口がヒクヒクして、まだ俺のモノを欲しがってるようだぜ?」
 男が友美の体を観察し、細かく描写していくと、友美は恥ずかしさで居たたまれない気持ちになり、頬が紅潮していく。
「すっげぇ~や!言葉責めに反応して、涎まで垂らしてやんの。」
 友美は体の奥から熱い塊のようなものが涌き出るような感覚を自覚していた。
「そんなに欲しいなら、入れてやる・・・。」
 男は友美の両足を上へ持ち上げ、大きく広げて友美の顔の横へ足を抑え付けた。

 後ろ手に縛られた両腕に自分の体重がかかり、友美は背中と腕に圧迫感を感じた。
 痛みは不思議となかった。
「丸見えにされている気分は?明るいところで犯されるんだぜ?」
 友美は返事の代わりに目を閉じた。
 焦らさず、一気に貫いて欲しかった。
 男は友美の表情から入れて欲しがっているのを感じたが、女の望む通りにする気はなかった。

 友美はクリトリスに軽い痛みを感じた。
 男の手は両足首にあるままだ。
「えっ・・・?」
 思わず眼を開けた友美に見えたのは、股間の上に顔を埋めた男の頭頂部だった。
 ピチャッ・・ピチャピチャ・・・淫靡な音だけが自分の股間の方から聞こえてくる。
 友美は聴覚からも犯されている。
 男は舌を自由に操り、友美の秘所をなぞるように舐め上げる。
 歯でクリトリスを甘噛みするようにし、剥き出しの花芯を舌先で突ついて刺激を繰り返す。

 友美は身悶えしながら快感の波に呑まれていく。
 後ろ手に縛られて自由に動かないことが余計に感じる。
 男の舌先は剥き出しの花芯を早いペースで舐め上げはじめた。
 男の動きで友美は彼とのsexの時より早い時間で1度目の絶頂に登りつめようとしていた。

「まだ逝くには早いよ」


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友美の場合 第一章 ACT5 へ・・・

<ランキング>

まだここで書き始めて間もないが

自分のランキングが気にならないと言えば嘘になる。

まだ数日なのに訪問者数が初日の1桁から2日目には2桁になって

が表示されてる。

順位はまだ下の方らしいけど、あんまり上位に上がってほしくない。

あまり上にあがると、エロ描写がアメブロ倫理に触れて

表現の訂正か、記事の削除を受けそうだから(-"-;)



ランキングにはコメントとトラックバックというのが関係してるらしいけど

こんな内容(エロ描写の連続)だとコメントも入れずらいだろうし

ましてトラックバックなんぞ、して頂ける訳がないと思う。


ただ・・・



「読んでるよ」とかの一言があれば、もっと頑張れるのになあ。




って、コメント入れずらいものばっかり書いてて

欲張りだ!とお叱りのコメントを頂きそうだな。





実は・・・・

トラックバックって、本当は意味を理解してないんだけど

記事同士のリンクみたいな解釈でいいんだろうか・・・?




もし、そうだったとしても

私の書いてるものって・・・

リンク先で「こんなエロと同じ?!」って評価されるのもイヤだろうな・・・。






もし・・・


もしも・・・なんだけど・・・





イヤじゃなかったら・・・











読みました記念のコメント残してくれるとうれしいな・・・・






















トラックバックしてくれなくてもいいから・・・












って、その前に




























トラックバックを理解しろ?!ってか?!



(-"-;A ...アセアセ

友美の場合 第一章 ACT3

 繁華街の裏通りは派手さに欠ける。
 ラブホテル街の入り口あたりなので、暗過ぎるほどではないが、表通りよりは明るさが足りない。
 ホテルの入り口をくぐると、それまでの暗さに目が慣れているので一瞬立ち止ってしまった友美だった。
「どうしたの?イヤ・・?」
 男が友美の顔を見た。
「ううん、違うの。なんでもない・・。」
 友美は恥ずかしそうな表情も忘れない。

 2人は部屋を選ぶパネルの前に立った。
「どこにする?」
 男に聞かれて、友美は可愛らしい色使いの部屋を無言で指した。
「卑らしすぎなくていいか。」
 男は友美の選んだ部屋のボタンを押した。
 カランと無機質な音を立ててキーホルダーのついたプラスティックのカードキーが落ちた。
 一瞬、男は友美の肩から手を離してキーを取り、もう1度友美の肩を抱き直した。
「行こうか?」
 友美の肩をポンと1つ叩くようにし、エレベーターの方向へ促した。

 エレベーターを降り、305号室の前に立ち、男はカードキーを挿し込んだ。
「どうぞ、お姫様。」
 ドアを開けて、友美を先に部屋へ入れた。
 スリッパを履いて中に入った友美は、コートを脱ぎながら部屋を見渡して
「あ・・思った通りだ。可愛いぃ~♪」
 嬉しそうな声を出した。
 後から部屋に入った男が、それまでの紳士的な雰囲気から豹変してることにも気がつかずに・・・。

 後ろから友美は抱きすくめられた。
 友美は体を固くし、慣れてない雰囲気を出そうとしていたが、それは無駄な抵抗だと一瞬にしてわかった。
 男は酔いのせいか、友美の服の上から力任せに胸を掴んだのだった。
「あっ!」
 軽い痛みに声を上げる友美の反応を確認していないのか、男は友美のスカートを捲り上げて、いきなりそこへ手を伸ばした。
 友美の股間を2~3度弄った後、パンティの中へ手を忍ばせてきた。
「せっかちだなあ・・・。濡れないじゃん。」
 友美は不満に思ったが口には出さず、男のテクニックを観察することにした。

 男に体を預けるように立っていた友美の体がふらついた。
 男が友美から手を離したのだ。
 態勢を立て直そうとする友美の腰のあたりに男の手が触り、パンティと共にストッキングが一気に引きおろされた。
 次の瞬間、友美はベッドの上に投げられた。
「え・・・?」
 うつ伏せになった友美は、自分に何が起こったのかわからなかった。

 男はズボンとパンツを脱ぎ捨てて、ベッドの上に近づいた。
 上半身を起こし、顔を男の方へ向けようとした友美は髪を掴まれベッドに押し付けられた。
「大人しくしな・・・。」
 さっきまでの優しい口調からガラリと変わった。
「犯される・・・?」
 ホテルに付いて来たのは友美の意思だ。
 犯されると言う表現は適当ではない。
 ひょっとして男の演技かもしれない、と思った友美は相手の出方に合わせることにした。

「イヤッ!いやぁぁぁぁ!」
 友美は怯えた眼をして逃げようとしたが、男は友美の背中にのしかかり、友美の口を片手で塞いだ。
「大きな声、出すんじゃね~よ!」
 男の押し殺した声はさっきより凄みを増していた。

 友美の背中が一瞬軽くなったのと同時に、友美は両手を背中に回された。
 さっき脱がされた友美のストッキングで、両手首を後ろ手に縛り上げられた。
 捲り上がったスカートの下は剥き出しの下半身。
「まだ逃げられるかも・・・」友美は一瞬考えた。
 しかし男は友美の背中に片ひざを押し付けたまま、スカートのホックを外してファスナーを引き下ろした。
 男は剥き出しになった肉感的な友美の臀部を平手で叩き
「何してんだよ!腰を上げろ!」と怒鳴った。

 洋服を破られないと言うことは、強姦のつもりじゃない・・・?と思い当たった友美は、男の指示通りに腰を上げた。
 照明を落とさない部屋の中で、友美の下半身は男に晒された。
「ゆっくり楽しませてもらうぜ。」
 男は友美の腰に手をあてて持ち上げ、まだ十分に濡れていない入り口に既に固くなった男根をあてた。

 一夜限りの性の饗宴が始まった・・・。


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友美の場合 第一章 ACT4 へ・・・

友美の場合 第一章 ACT2

 レジで今日子が支払いを済ませている間に、友美は居酒屋の外に出た。
 向かいのビルの屋上に見えるデジタル時計は19時38分。
「まだ玲子女史は残業してんだろうなぁ・・・」
 友美は帰り際に見た、パソコンに向かっている玲子の姿を思い出していた。
 研修で玲子の元にやってくる大沢健司のことで、玲子の仕事の段取りがずれている。
 自分の仕事が思うように進まないからといって、当り散らすような玲子ではない。
 淡々と自分の仕事をこなす玲子に尊敬の気持ちも持っているが、「よくやるわ」とも思う。

 最初は玲子を注視していた友美だったが、この1年近くは玲子の元にやってくる大沢の言動が気になるようになっていた。
 身長、顔立ち、出身大学・・・友美の条件はクリアしている。
 大沢の真面目そうだが少し無骨に見える態度も、ほどほどの出世が見込めそうである。
 エリート社員だと仕事に夢中になって、家庭を大事にしなくなりそうなので、ほどほどの出世タイプの大沢は友美には都合がいい。
 大沢の方が1つ年下になるのも、友美がイニシアティブを握るのには好都合と言える。
 バブル崩壊後、業績の伸び悩んでいる商社が多い中、安定収益を上げている我が社の社員であることも友美の安定志向には十分な条件である。

「結婚するなら大沢くんみたいなタイプだな。」
 友美が独り言を言いそうになったところへ、今日子が支払いを終えて出てきた。
「2500円でいいよぉ~。」
 友美は財布を開けて3000円出した。
「さっきのコーヒー代、忘れてるでしょ? おつりいいからね、あげる~。」
「サンキュ~!じゃあ、がんばろぉ~!」
 駅近くの居酒屋を出た2人は、駅と反対方面に歩き出した。

 TVのバラエティ番組の話しなどをして、キャッキャと笑い声を上げながら歩く2人は、時折立ち止りワザと耳元に手をあててヒソヒソと話す。
 今日子が噴き出すように笑い声を上げて歩き始めると友美が腕を掴むのは、繁華街の終わりまでをゆっくり歩く為だ。
 時間をかけて歩いていると必ず男の目にとまる、女の本能と計算に基づくやり方だった。

 10分もしないうちに、営業風ではないスーツを着たサラリーマンに声を掛けられた。
 スーツを着崩したサラリーマンは少ないので、友美と今日子は直感的にTV、マスコミ関係の男だと思った。
「いっとく?」「とりあえずね」2人は一瞬の目配せで会話を済ませた。
「その先に行き付けのショットバーがあるんだけど・・・。」
 男の言葉が終わらないうちに、今日子が答えた。
「カクテル飲みたいなぁ。」
 少し鼻にかかった甘えるような声で上目遣いに男たちを見上げる。
「そこ、おしゃれなお店?」
 友美は少し眼を見開くようにして、2人のうちの、スポーツマンタイプの方の男を見詰めた。
「女のお客さんも多い店だから、安心していいよ~。」

 4人は並んで歩き出した。
 2~3分も歩かないうちに、店のドアの前に着いた。
 カウンター席とBOX席が2つのこぢんまりとした店だが、カウンターの内側の壁沿いには所狭しと酒瓶が並んでいる。
 店内にはカップルが2組。1組はBOX席に座っていた。
 4人はカウンターに座り、他愛もない話しをしながら1時間ほどを過ごした。
 友美の右隣に座ったスポーツマンタイプの男は、今日子にバレてないつもりなのか、友美の右手をカウンターの下で握っていた。
 今日子の左に座った男は今日子と話しが合うのか、体を今日子の方へ寄せて座っている。
 友美は今日子の太ももの上にあった男の手が、今日子のスカートの下に潜り込んでいるのを知っていた。
 友美も今日子もそれぞれ男の方へ顔を向けたままで、言葉も交わしていないが「今夜は2:2でお泊りになりそう」だとわかっていた。

 友美の隣に座った男は耳元に近づいて小声で話し掛けた。
「この後、どうする?4人でカラオケでも行く?」
 友美は小首を傾げ、じっと男の眼を見ながら口の端を上げて微笑んだ。
「カラオケが好きなら、それでもいいよ?」
 この言葉の意味を察知出来ないような男なら、この店を出た後バイバイ決定だ。
「おい、達也。俺、この子を送ってくわ。」
 今日子の向こうに座る男に声をかけた。
「おっ、そっか。俺はこの子ともう少し飲んでる」
 2人の白々しい会話に、友美も今日子も吹き出しそうになるのを堪えるのが大変だった。

 支払いを済ませて、店を出た2人はエレベータの前で手をつないでいた。
 エレベーターに乗り込むと、男が友美の肩を抱いた。
 1Fに着いてドアが開く寸前、友美の髪にキスをしてきた。
 ビルを出る頃には、すっかり男と女の匂いを漂わせた2人になった。
「寒くない?」
 男は自分の女に声をかけるかのように聞いてきた。
「ううん、大丈夫」
 返事をする友美は男に体を預けるようにして歩く。
 すれ違う人に知り合いがいたとしても、恋人と歩いているように見えるほどの雰囲気だ。

 ショットバーのあるビルの裏通りを2分も歩けばラブホテル街。
 知り合いに見られることもなく、2人はホテルの入り口に消えた。


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友美の場合 第一章 ACT3 へ・・・

友美の場合 第一章 ACT1

「ともぉ~?何、さっきから黙ってるのぉ?」
 久しぶりに大学時代の悪友、今日子と飲みに来ている友美。
 居酒屋のテーブルに左肘をついて顎を支えた姿勢のまま喋らなくなった友美を心配して、今日子が声をかけてくれたのだ。
「ねぇ?タバコの灰が落ちるってばぁ・・・。」
 今日子から灰皿を目の前に差し出され、始めて気がついたようだった。

「ああ・・・ごめん、ごめん・・・。」
 友美は半分の長さになったセーラムを灰皿に置いた。
「また、お局様に何か言われて凹んでるんでしょ?」
 今日子はいたずらっ子のような顔で友美の顔を覗き込んだ。
「玲子女史のこと?違うわよ!」
 語尾が異様に強くなった友美は灰皿のタバコを持ち直した。
「入社した頃、散々愚痴ってたじゃん?ストレスたまってんなら、パーッと行きますか?」
 今日子はワザと明るめの声ではしゃいだ。

 2年近く前、入社内定をもらった友美は内定者面接の際に総合職を選ばなかった。
 仕事に明け暮れて、人並みの結婚を逃すことを躊躇っての選択だった。
 入社式の後、専門職社員はその場で辞令を貰い配属先に向かった。
 友美の配属先の上司に玲子がいたのだ。
 30才過ぎで未婚の管理職の玲子を見て「結婚もせず、ずっとこの会社にいるつもりなの?女として終わってるじゃん・・・」と、少し哀れむような気持ち半分だった。

 友美が挨拶を終えると同時に課長から「女同士の方が気を使わなくていいだろうし、占部くんに教えてもらいなさい」と言われて、友美は内心困惑していた。
「おっさんのセクハラ指導の方が、うまくかわせる自信あるのになぁ~。」
 まさか、入社の初日にそんな本音は口に出せない。

「今日1日、社内の案内と、うちの課で必要な事務関係を説明させてもらうわね。占部です。よろしくね」
 玲子に笑顔で挨拶をされた友美は不満を隠すように返事をした。
「はい、お世話かけます。よろしくお願いします。」
 頭を下げた友美の肩を、玲子は軽く叩いた。
「ごめんね、課長は女同士ってことで気を使ってくれたつもりみたいだけど。他の人は今日、出払っているもんだから・・・」
 はっとして、友美は顔を上げた。
 お局様よりセクハラおやじ、セクハラおやじより独身男性社員の方がいいに決まっている・・・そんな心の奥を見抜かれたような気がした。
 それ以来、友美は玲子に苦手意識を持っていた。

 入社後1週間ほどは、事務用品の場所さえも玲子に質問していた友美だった。
 側で仕事をしていると、玲子の心遣いや優しさも見えてくる。
 仕事に関しては、他の男性社員よりも厳しい。
 最初は毛嫌いしていた友美だったが、玲子が管理職の肩書きを持つ理由も納得出来るのだ。
 あれ以来、苦手意識は変わらないが、素直に憧れる気持ちにもなれない。
 若い友美には、それを妬みと嫉妬の気持ちでしか認められないのだった。

 入社後数ヶ月の間、友美は今日子を頻繁に呼び出して愚痴にもならない話を延々と聞いてもらっていた。
 話しのネタが尽きる頃、ほどよく酔いの回った2人は繁華街を連れ立って歩いた。
 派手な顔立ちの友美とキュートな顔立ちの今日子が並んで歩くと、必ずと言っていいほど若い男たちから声がかかった。
 2件目の店の支払いを2人がすることもなく、適度に馬鹿笑いの出来る会話で楽しく飲むための手段だ。

 大学時代からコンパ慣れしている2人。
 お互い目で合図を送り合うだけで、店を出た後どうするのか、分かり合えるのだった。
 友美が1人を気に入った場合、今日子がもう1人を引き離す。
 今日子がもう1人を気に入っている場合は、そのままゴー。
 気に入らなければ、男の誘いをすり抜けてバイバイ。
 今日子が気に入った場合も同じだ。

「男の本性は寝てみないとわからない」と言うのが2人のポリシー。
 手っ取り早く相手を見抜くには、寝るのが一番と言うことなのだ。

 2人にそれぞれキープしている彼がいる。
「それとこれは別」と言うのも2人の共通の認識だ。
 今の彼よりいい男に巡り合うかもしれないからだ。
 今日子の「パーッと行きますか?」には「2件目に移動する?」と言う意味と「いい男に出会えるかもよ?」の意味が含まれていた。

 今日子と待ち合わせの喫茶店で塗り直した赤いマニキュアの指先で、友美はセーラムの火を消した。
 まだ白く煙の上がるフィルターには同色の口紅が薄くついている。
「よ~し!行きますか?!」
 無理にテンションを上げた声で、友美は自分のテンションを上げていく。
「そうこなくっちゃ!」
 今日子は片手の手のひらを友美の方へ向けた。
 友美は今日子に手のひらをパシッと音を立ててぶつけた。


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友美の場合 第一章 ACT2 へ・・・

<負け犬って何?!>

元々は作家・酒井順子さんの「負け犬の遠吠え」の著書から始まった(?)

定義としては、30代以上・未婚・子ナシが完全なる負け犬らしい。

婚暦のないシングルマザーもバツイチも含まれるらしい( ̄ヘ ̄;)ウーン

男バージョンもあるらしく、オスの負け犬と呼ぶらしい。

んじゃ、芸能界の人のかなりの人数は負け組になるの?(素朴な疑問)

下でも書いたけど、杉田かおるの開き直り「負け犬代表」ってのが

私には好ましくみえたんだけどな(笑)



だって、私のまわりには婚暦を継続しつつ、子育てもし

かつ、キャリアウーマンってのはかなり少数派だと思うもの。

(この場合のキャリアウーマンは、パートのおばちゃんを除く)ヾ(ーー )ォィ



子持ち専業主婦で、キラキラと輝いて見える人もいないわけじゃない。

私と生活時間帯が違うから、お目にかかれるチャンスが少なく

めったにお会い出来ないだけなのかもしれないけどね(ひがみ?)



女性で子供を産める状態の体を持っていて、結婚も出産も出来ない場合
(この場合は自分の意思であろうと、なかろうと
                 結果的に出来てない人が対象)


自分の権利を放棄してるとジャッジされて負け犬・・・

これは「わからんでもない」って思う。



でも、出産出来ない体の人も同じように表現されるのはキツイかも・・・。

そういうことを世間に吹聴して歩くケースは稀なので

勝手に負け犬組に入れられて臍を噛んでる女性もいるんじゃなかろうか?

男性の場合もしかり(。・・。)(。. .。)ウン





色々考えてるうちに、ふと別のことに気がついた。


ブログのタイトル「キャリアウーマンのそれぞれ」って・・・




















ひょっとして・・・・























世間の人から見たら・・・
























「負け犬のそれぞれ」
に置き換えられてるんじゃないの?!






















||||||||||||||(* ̄ロ ̄)ガーン||||||||||||||||
























ショック☆<( ̄□ ̄;)>☆ショック



















。。。。(( T_T)トボトボ


本日、退場を余儀なくされました。撤収ー!! (-o-\) λλλλλ,,,,,ゾロゾロ

<玲子の場合 第一部・終了>

このストーリーを考えてた時、主人公のキャラはすぐ思いついた。

名前も「玲子」って漢字が似合ってると思う。

大人なイメージの30代の独身女性を書きたかった。

世の中では負け犬と呼ばれる女性に

なんらかの形でスポットをあてたかったの(o^-^o) ウフッ


負け犬代表の杉田かおるがセレブ婚でゴールインして勝ち組になったのが

このストーリーを世の中に出したくなった、きっかけの1つ。

(玲子さんの最後をを負け犬にするか、勝ち組にするかは(* ̄  ̄)b{ ひ・み・つ♪ )


で、第一部を書いてる途中で、突然思いついたのが「友美」。

書き始めると、私の予想を遥かに越えた友美ちゃんは、勝手に動いて

勝手にストーリーを展開させていく!(; ̄ー ̄A アセアセ・・・


あ~んなことも、こ~んなことも・・・ ←妙な期待


玲子さんの話しの合間に、勝手にやってくれる友美ちゃんを

私も勝手にUPしようと思っております<(_ _)>



玲子の場合 第1章 ACT8

 社会人であること、社内であること・・・
 それは大人の仮面を外すことを許さない。

 ニッコリ笑った玲子の表情をきっかけに、2人は手を離した。
 大沢は何かを繋ぎ止めたい一心で玲子に声をかけた。
「今後の仕事のことも含めて、色々お話したいこともあります。特に予定がなければ、昼休みに聞いてもらえませんか?」

 大沢の爽やかな笑顔を見ていると、ランチも美味しく感じるのではないか・・・?
 一瞬、デートの誘いのような錯覚を起こしそうになった玲子だった。
「私の意地悪な指導に耐えてくれたから、ランチくらい奢ってあげたいけど、残念ながら、午後からの会議でゆっくり話しを聞いてあげる時間がないわ。来週なら時間も調整しやすいんだけど・・・。」

 玲子は少し考えた。
「大沢君、お酒は飲める?」
「はい。」
「じゃあ、来週夕飯でもどう?私でよければ話しくらい聞くわよ。」
 玲子はあくまで先輩としての姿勢を崩さない。
「出来の悪い新人担当をして頂いた御礼で僕が奢ります。」
 大沢は頭を下げた。
「可愛い後輩に奢ってもらうわけにはいかないなあ・・・。大沢君のお見立ての店に連れてってくれたら、それでいいわよ。」
 苦笑しながら玲子は自分の経費枠を計算していた。
 時計が12時ジャストを指すのを見て、2人は会議室を後にした。

 玲子が午後から出る会議は新入社員の研修評価だった。
 表向きは新入社員の評価ではあるが、報告する玲子たちの評価の場でもある。
 部長以上の役職の人間は、次の査定の為であることを確認しあっていた。

 女性社員の中で、本社勤務のまま課長に昇進した前例がない会社だった。
 今回、玲子を本社で課長に昇進させるか否か・・・上層部の決断の時期は迫っていた。
 仕事面では昇進を阻害する要因はない。
 玲子の同期男性社員の半数は主任の位置に甘んじている。
 女性を先に昇進させる為には強烈な後押しをしてくれる人間も必要だ。
 玲子を取り巻く社内の風は、本人の知らない間に少しづつ流れを変えていく。

 女を武器にしない玲子の生き方が、どこまで守れるのか・・・

---第1章・完---


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玲子の場合 第2章 へ・・・

オムニバス形式で読まれる方は

友美の場合 第一章 へ・・・

玲子の場合 第1章 ACT7

「大沢君、仕事中に何を考えていたの?」
 大沢の余りの狼狽に、玲子は少し意地悪な質問をした。
「いえ、別に・・・。こんなに早く読み終わられると思ってなかったもので・・・。」
 玲子に先程の妄想を見抜かれたのではないかと大沢はドキッとしていたが、持ち前の精神力で気持ちを立て直した。
「ふぅ~ん・・・。」
 玲子が更に意地悪な表情を見せたのは一瞬だけだった。
「この企業の初回訪問の時、大沢君も同行したでしょう?」
 次の質問の展開が読めない大沢は、先輩の営業トークを必死で思い出そうとしていた。
「はい・・・。」

 玲子は相手の目をじっと見ながら話す癖がある。
 余り瞬きをしないので、玲子は話している途中で眼が潤むのだ。
 見詰められた方は目線をそらす訳にもいかず、潤んだ瞳で玲子に見詰められているのを受け止めるしかない。
 まだ若い大沢に取って、玲子が特別な気持ちを向けてくれているのか?と錯覚を起こしそうになっていたのだった。
「先方の担当者さんはどういうタイプだったかわかる?
 通常、自社のセールスポイントをトップに持ってきた方がインパクトは強いと思うの。
 うちと取引してもらうメリットを強調する訳。
 もし、先方様が慣れてらっしゃる場合には、逆の方が効果ある場合もあるし・・・。」

 大沢は玲子の濡れた瞳に引き込まれそうになっていた。
 上半身がやや前傾姿勢になり、顔と顔の距離が段々短くなっていく。
「ケースバイケースで・・・と言われるのはわかりました」
 大沢が更に前へ出るような姿勢を取った。
 玲子はその瞬間、椅子の背もたれに体を引いた。
「じゃあ、そこを少し手直ししてくれれば、大筋はこれでいいと思うわ。」
 先輩らしい態度を崩さないよう保ったのは、大沢へ誤解をさせない防御の1つだった。
 絶妙のバランスと距離を保ち続けることが出来る玲子。
 出世の為に体を張る訳でもなく、同期男性社員より1年早く昇進辞令を手にしたのは、女を武器に仕事をしない姿勢を貫いてきたからだった。

 大沢は自分の書類に書き込みを始めた。
 手直しを指示されたことで、他への影響がないかもチェックする。
 小会議室は大沢のボールペンを走らせる音だけが響いていた。
 しばらく大沢を見詰めていた玲子は、時計を確認してから声を掛けた。
「訂正後のチェックもしてあげたいけど・・・。大沢君なら大丈夫だから、今の部分だけ直したら提出してみて。」
 大沢は1度顔をあげて腕時計を確認した。
 針は12時前を指していた。

「今日の課題が研修最後になると思うわ。私の担当はもう終わりになるわね。後は実践よ。提出先は社内じゃないから頑張って!」
 玲子は大沢に右手を差し出した。
「まだこれにOKを貰ってませんよ?」
 手を出しかけた大沢は玲子に確認を求めた。
「さっきも言ったでしょう?大丈夫だからって!」
 もう1度玲子が右手を差し出した。
 少し躊躇しながら、大沢は玲子の右手を両手で握った。
「ありがとうございました。」
 大沢の指先は意外と冷たかったが、玲子は左手を添えて両手で暖めるように包んだ。
「頑張ってね。」

 偶然ではない手だけの接触。
 触れた手を離したくないと思ったのは玲子だけではなかった。
 大沢も握った手をきっかけに、玲子を腕の中に引き寄せたいという願望を必死に堪えていた。


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玲子の場合 第1章 ACT8 へ・・・

玲子の場合 第1章 ACT6

 書類に目を落としたままで顔を上げない玲子は、大沢が雄の匂いをほのかに出していることに気付いていなかった。

 玲子は長い指先で書類を捲りながら
「んー・・・5枚目を見てくれる?」
 上から目線を下げ、中ほどで止まった。
「これ、新規企業へのプレゼンとしたら押しが弱くない?」
「えっ?!あ・・・どこですか?」
 大沢は完全にうろたえた声だった。
 慌てて書類をめくり始めた。

 大沢も妄想していたのだった。
 玲子の横顔はキャリアウーマンそのものだ。
 派手でもなく地味でもない化粧なのに少し大人の色気をかもし出す。
 仕事の話しをしている時の玲子は切れ味のよいペティナイフのようにも思える。
 隙のない雰囲気なのに細やかな配慮も忘れない玲子に、大沢は興味を持っていた。

「この人のプライベートって謎だよなぁ。」
 大沢は仕事時間以外の玲子を想像し、研修の隙間の楽しみにしている。
 玲子が結婚していないのは周知の事実だが、彼がいるのかどうかも噂にならない。
 30才は過ぎているのにガツガツしている様子がないのは女性だからだろうか?
 若い女性社員のように中年社員のシモネタを軽蔑することもなく、猥談に嬉々として参加する訳でもない。
 サラリと話しを受け流し、自分に振られた話題も何気にかわす玲子。
「やっぱ、いいよなあ・・・。」

 大沢は玲子と同世代の男性社員の先輩たちと比較していたのだ。
 フーゾクに熱心な先輩はどこの店に可愛い子がいたとか、携帯の出会い系で素人娘を呼び出すことに必死な話し・・・。
 独身だと給料が小遣いになるのだから遊びたい先輩たちの気持ちは大沢もわかる。
だが、それらの話しをしている時の先輩たちの表情が下品に見えた。

 大沢は玲子を役職付けで呼ばない。
 会社全体が課長代理までは役職で呼ばない風潮だったからだ。
 しかし大沢の中で玲子は「占部さん」ではなく「玲子さん」だった。
 研修の最初に紹介されたときから心の中で「玲子さん」と呼び続けている。
 秋ごろから玲子を一人の女として見てしまうこともあり、大沢が目で玲子の体を甚振るような時は「玲子」と呼び捨てていた。

 10年以上の先輩に、呼べるはずもなく、実際は出来るはずもないことを大沢は想像していたのだった。

 玲子を連れ込むには不似合いそうな安目のラブホテルのベッドへ押し倒し、嫌がる玲子の  スーツを乱暴に毟り取る。
 上着のボタンが飛んで絨毯の上に転がる。
 無理やりストッキングとパンティを剥ぎ取ろうと玲子を抑え付ける。
「イヤーーー!大沢君!何するのーーーー!」
 必死で抵抗する玲子の頬やうなじに唇を這わせ、ブラウスと共にブラジャーを押し上げる。
 小ぶりな乳房が露わになり、まだ突起しきっていない乳首を口に含む。
 大沢が甘噛みすると玲子の乳首が反応し始めた。
「何するの?!いやあーーーー!」
 大沢は顔を叛けながら上へ逃げる玲子の肩を掴んで逃がさない。
「ふっ・・・玲子が一番して欲しいと思ってることさ。」
 大沢は玲子の抵抗など意に介さない様子で、髪を乱した玲子を見詰め妖しく笑う。

 ストッキングとパンティを無理やり下げようとすると、ビリッと音を立ててストッキングが伝染していくのを大沢は指先に生々しく感じた。
 大沢は無言で玲子の秘部に指を入れる。
 まだ十分に濡れていない玲子の膣の奥へ2本の指が向かった。
「やめてー!そこはダメーーーー!」
 玲子の眼に涙が滲む。
 大沢は玲子のGスポットを捕らえ、親指で小さな肉芽を弄る。
 玲子の眉間に薄い皺が出来た。
「ああっ・・・いやぁぁぁ・・・。」
 玲子の声色は会社の中で聞くものと違っていった。
 大沢の頭の中で、玲子は嫌がる声を上げながらも、大沢の手中に落ちたと確信した。
 椅子に座っている大沢の下半身の一部が微妙に形を変え、ピクンピクンと反応を示す。

「これ、新規企業へのプレゼンとしたら押しが弱くない?」
 玲子の声で大沢は現実に引き戻された。
「えっ?!あ・・・どこですか?」
 大沢は完全にうろたえた声だった。
 慌てて書類をめくり始めた。


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